Mind Harmony
生きづらさを手放そう 〜doingからbeingへ〜
心理学

「みんなちがってみんないい」多様性が認められる環境を広げたい!

 みなさんは、「みんなちがってみんないい」という言葉を聞いたことがありますか?教育関係のお仕事をされている方はよく耳にする言葉かもしれません。また、小学校の時「国語の授業で勉強した」という方もいるかもしれません。
この「みんなちがってみんないい」は、大正末期から昭和初期に活躍した童謡詩人の金子みすゞさんの詩で、国語の教科書に採用されていることや、その詩の内容から教育の現場ではよくこの詩の言葉が使われます。

「みんなちがってみんないい」とは言うけれど…
この詩の内容を大まかに言うと「みんなそれぞれ特徴に違いはあるけれど、みんなそれぞれ、そのままでいい、あなたはあなたのままでいい」と言ったような内容なのですが、実はこの詩は、私がこのブログを始めるきっかけになった詩でもあります。
普段教育の現場で仕事をする中で、「みんなちがってみんないい」とは言うものの、実際には皆んなと違うことや多様性が中々認められず、結局、人と違うところを持つ人が生きづらさを感じてしまうといった現状を目の当たりにすることがあります。そして、そんな場面を見る度に、誰もが、どんな人でも「みんなちがってみんないい」と本当に実感できる環境を作っていきたいなと思うようになりました。

他者の違い、多様性を受け入れるのに必要な「自己理解と他者理解」
口で言うのは簡単ですが、実際にはやはり中々自分の価値観と違う人を受け入れるのは難しいことが多いです。よく「他人を思いやりましょう」とか「他者理解を深めましょう」と言われたりしますが、その前に先ずは「自己理解」が必要だと思います。何故なら、自分のことを理解せずに他者への理解を深めるのは困難だからです。教育の現場にいて切に感じるのは、道徳の授業と合わせて、「心理教育」も将来的に行えるような学習指導要領の改革が起こればいいなと強く思います。

人との違い、多様性を自然に認め合えるような人が増えていって欲しいし、「みんなちがってみんないい」といった多様性に寛容な社会になっていけるように自分のできることを続けていこうと思います。

「みんなちがってみんないい」多様性が認められる環境を広げたい!