Mind Harmony
生きづらさを手放そう 〜doingからbeingへ〜
心理学

対人関係での傷つきやすさに潜む劣等感

自動思考に共通するものは?

前回の投稿では、自動思考の8つの思考パターンについてお伝えしました。それぞれの思考パターンには違いがありますが、全ての思考パターンには共通するものがあります。それは、「起こった出来事の事実をネガティブに捉えてしまう」ということです。起こった出来事が良い出来事であっても、その事実を歪めてネガティブに捉えてしまう、悪い出来事の場合は更に悪く捉えてしまい、ネガティブ思考のループに陥ってしまうのです。

ネガティブ思考のループから生まれる劣等感

ネガティブな思考のループに陥ると、常に自己評価が低い状態になるので劣等感を抱きやすくなります。そして、いつも他人と自分を比べて「自分はやっぱりダメだ」と落ち込んだり、周囲の人に嫉妬心を抱いたりしてしまうこともあります。更には、嫉妬心から相手を攻撃してしまうといったことになる場合もあります。

対人関係での傷つきやすさに潜む劣等感

劣等感を持っていると、どうしても対人関係で傷つきやすくなってしまいます。「人と比べて落ち込む」ことが傷つき体験となるのです。また、「挨拶をしたのに、しかえして貰えなかった」「すれ違い側にぶつかられたのに、何もいって貰えなかった」など人にちゃんと扱われていないと感じる出来事も、それが例え些細な出来事であっても劣等感を持っていると傷つき体験となってしまうのです。
人間は基本的に、「認めてもらいたい」「誰かの役に立ちたい」と思うものです。逆にいうと人間の傷つきは、「否定されるとこ」「必要とされないこと」だとも言えます。自分の行動、言動、考え、誰に必要とされていないなど、自分の存在を否定されたと感じる時に人は一番傷つくのではないでしょうか。

まとめ

私たちが持つ認知の歪みである自動思考によって、ネガティブな思考の悪循環に陥ってしまいます。そして次第に劣等感を抱くようになってしまいます。劣等感を持っていると対人関係で人と比べ落ち込むといった「傷つき体験」をしてしまい更にネガティブ思考が強化されてしまいます。日常的にこの状態が続くとそれは「生きづらさ」として漠然とした感覚で意識することでしょう。「生きづらさ」を日々の生活で感じている場合、自分の中の認知の歪み、どんな自動思考の思考パターンが強いのかセルフモニタリングをしてみるといいと思います。

📻音声配信:スタンドFM 
あなたを生きづらくするのは自動思考?!