Mind Harmony
生きづらさを手放そう 〜doingからbeingへ〜
心理学

スポーツの秋、食欲の秋、心の健康の秋!!

 

keyword:ストレスコーピング、問題焦点型コーピング、情動焦点型コーピング

10月はメンタルヘルスについて考える月でしたが、みなさんはいかがだったでしょうか。心が疲れてくる一番の理由はなんといっても「ストレス」です。“ストレス“と聞くと「悪いもの」というイメージがありますが、実はストレスが全て悪いものという訳ではありません。適度なストレスはモチベーションの維持につながったり、より良いパフォーマンスに導いてくれたりする作用もあるので、必ずしも「ストレス=悪」ではないのです。ですが、許容範囲をこえるストレスは心や体によくない影響をもたらしてしまうため、日頃からストレスが自分の許容範囲をこえてしまわないように「心のセルフケア(ストレス対処)」をしていくことが大切です。ここでは、上手に心のセルフケアを行うためのポイントをお伝えします。

ストレスコーピングとは?

「コーピング」とは「対処する」という意味で、ストレスコーピングとは文字通り「ストレスを対処する」ということです。ストレスコーピングには、すでにストレスを抱えている場合の解消法や、ストレスを抱え難くするための対処法など様々な角度からのアプローチがありますが、大きく分けると「問題焦点型コーピング」「情動焦点型コーピング」の2つに分けられます。

問題焦点型コーピング

ストレスになっているものに直接働きかけ、それ自体を変化させて問題解決を図ろうとすること。 例えば、「同調圧力が強い職場で、自分の意見や考えが言えない環境にストレスを感じている」というとき、「色んな意見が言えるように職場の環境を変える働きかけをしてみる」「自分に合った職場に転職する」といったように、ストレスとなっていることに直接働きかけをする。

情動焦点型コーピング

ストレスになっているものでなく、それに対する自分の考えや感情など捉え方を変えていこうとすること。例えば、「同調圧力が強い職場で、自分の意見や考えが言えない環境にストレスを感じている」というとき、「同調圧力に負けないように捉え方を変えてメンタルを強くする」など自分の内面に働きかけること。

問題焦点型コーピングと情動焦点型コーピングは更に幾つかのコーピングに分けられますが、分かりやすくするために「思考」「行動」の視点からコーピングを分類すると、より日常生活で適用しやすくなると思います。「認知コーピング」は自分の考えや気持ちなど切り替え、ストレスに囚われないようにする対処法です。「行動コーピング」は考えではなく実際に行動してみることでストレスから開放される対処法です。どちらも、ストレスの対象となっていることに囚われず、意識を「今ここへ」向けるという、マインドフルネスの要素が含まれています。

そして、対処法を上手く日常生活に適用していくにはポイントがあります。先ずは、自分が今どんなストレスを抱えていて、どんな精神状態なのか、体調はどうなのか、無意識的に我慢していることはないかなどセルフモニタリングを行います。自分の心身の状態が分かったら、自分に合ったコーピングを実践していきましょう。コーピングは複数の方法を持っておくと良いでしょう。自分の状態をモニタリングして、コーピングの実践を行う、この流れを日常生活のルーティーンにしていくのが理想的です。しかし、コーピングも度が過ぎるとかえって心身に悪影響を及ぼしてしまうこともあるので、どんなコーピングを行うかには注意が必要です。(例:「友達と飲みにいく」ストレス解消法は、お酒の量が増えて健康を害してしまうケースもある)これらのポイントを意識して日頃からストレスが溜まらないような生活を心がけていきましょう!

《今月のSC通信》 スマイルタイム10月号